30代になった社会福祉士のブログ

昭和60年生まれの社会福祉士です。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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話題の「忖度(そんたく)」をわかりやすく分析してみたら、問題の本質がみえてきた。

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忖度(そんたく)が空前のブーム

政治ニュースで聞く「忖度(そんたく)」という言葉が 一躍有名に

なりました。「忖度って何?」と思う方も多いのでは。

 

きっかけは森友学園への国有地売却問題でした。

その国有地の鑑定評価額は9億5600万円だったのに、

森友学園に1億3400万円で売られたため、

なぜ8億円が値引きされたのか問題になりました。

 

3月23日、当時、森友学園の学園長であった篭池泰典氏が

日本外国特派員協会での記者会見で、

「安倍首相から森友学園への国有地売却に口利きがあったのか」と質問され、

篭池氏は「口利きはしていない。忖度をしたということでしょう」と

返答したところから、「忖度」は注目されるようになりました。

 

そして、面白いことに忖度という言葉を聞いた外国人記者は

言い換えの表現が見つからず、困ったそうです。

 

参考URL 

森友学園問題で「忖度」の検索が増加 どんな意味? - ねとらぼ 

 

そもそも、忖度(そんたく)って何。

 

「忖度」という言葉を紹介する記事はよくみかけるのですが、

このブログの説明が一番わかりやすいと思いました。

whatimi.blog135.fc2.com

 

ここでは「忖度」を「相手の本音をさぐる」という簡単な表現をしています。

 

そう考えると、篭池氏の発言は

「口利きではなく、安倍首相の本音をさぐるようにした」

ということになります。

 

「安倍首相の本音をさぐるようにした」とはどういうことか。

 

忖度の意味を簡単にしても、いまいち意味がわからないので、

補足していきます。

 

まず、疑問に思うのは

「誰に向けて、その本音を探るように働きかけたのでしょうか。」

 

それは財務省理財局・局長の迫田英典氏でした。

理財局は国有地の売買を担当するところであり、

この問題の当事者でもあります。

(しかし、彼は参考人招致で、完全否定しています。)

 

では、なぜ忖度(そんたく)をしたのでしょうか。

ポイントになるのは、安倍首相と財務省理財局の関係です。

 

2014年、官僚の天下りをなくすために、

安倍内閣は「内閣人事局」をつくり、

官邸が全省の課長クラス以上における人事権を

握ることになりました。 

 

この「内閣人事局」により、

安倍首相が全省の課長以上の官僚に対して、強い権力を持つようになりました。

もちろん 、財務省理財局もその範囲にあります。

 

もし、安倍首相にとって、気に入らない官僚がいれば、

その権力を使い、クビにすることもできます。だから、弱い立場の

官僚はイヤと思っても、安倍首相に忖度しなければならない

現状がでてきます。

 

なので、森友学園の土地売却問題においては、

安倍首相が「内閣人事局」の人事を使って、

財務省理財局の官僚を動かすことが可能になります。

一般的に「パワハラ」っていいますよね。

 

つまり、安倍首相が強者で、財務省理財局の官僚が弱者という関係

忖度(そんたく)が行われている背景があります。

 

「忖度」が示す本当の意味

 

なんで首相が直接、官僚に指示をせずに

わざわざ「忖度」をさせて官僚を動かすのでしょうか?

 

それは、「忖度」をつかって、官僚を動かすと

証拠が残らないんです。

森友学園への国有地売却の件も

「安倍首相は直接指示をしていないし、勝手に官僚がやったこと」

と切り捨てができるんです。

つまり、安倍首相が指示をしたと認めない限り、

罪に問われないのです

 

だから、問題の真相が分からないまま、今日に至っています。

 

まとめ

 

つまり、森友問題での「忖度」とは、「権力者が自身の特権をつかって、

官僚に本音を伝えようとすること」といえます。

その根拠は「忖度」を使えば、私的に権力をつかっても

罪にならないというメリットがあるからです。

 

しかし、現在、新たに起きた「加計学園問題」で

直接、官邸側が官僚に働きかけた文章が発見されたので、

大きな問題となっています。

 

きっと、官邸サイドはずっと否定するでしょう。

そうしないとまずいですからね。

でも、問題の本質に切り込まないとまた

同じことが起きてしまうのではと不安になります。

そうならないためにも、しっかり経緯を見守りましょう。