今回は社会福祉士養成学校に通う人は必ず受けなければならない
「実習」について書いていきます。
私の実習先は児童養護施設、福祉公社の2つでした。
毎日、自身で目標を設定して、その日の実習で学んだ内容を日誌を書くのが、
とても大変な作業であったと記憶しています。
当時の私はメモを必死に取り、それをまとめて、
ソーシャルワークの用語と感想を加えて、日誌を乗り切ってました。
しかし、社会人になって、こういう風に実習をすればよかったなと思う
ポイントがあったので、これから実習を受ける方にお伝えしたいと思います。
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何のために実習をするのか
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多くの人は社会の中で自立した生活を送ることができますが、
支援を受けなければ、生きていけない人もいます。
みなさんはどんな人が支援を必要としている思いますか?
例えば、親から虐待を受けた児童、障がい者、
認知症のある高齢者、ホームレスなど
様々な人たちが思い浮かぶでしょう。
私たちが実習する施設は、その人たちを対象に、
社会の中で自立して暮らせるように支援をしています。
この役割は「社会福祉士」が担当することが多く、
実習生はその現場から「ソーシャルワーク」を学ぶことになります。
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実習で大切な視点
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私は日誌を書くときに非常に悩んだのが「社会福祉士の観点」で考察すること。
当時は意味不明でしたが、今は少し分かる気がします。
実習で求められる「社会福祉士の観点」とは
相手を客観的な事実で理解をすることだと思います。
例えば、ケアマネージャーがクライアントを把握する時、
家族構成や病歴、これまでの人生などを聴きますよね。
実習生も同様に
利用者や職員とコミュニケーションを取りながら、
「利用者にまつわる情報(家族・関係機関など)を集め、その人を理解する」
ことが大切です。
ぶっちゃけ、実習は毎回その情報を集めて、
日誌を書く時に、情報を整理・考察する作業の繰り返しです。
で、その観点から利用者を見ると、
「実習施設での利用者が、なぜそこで支援を受けているのか」
理解することができますし、その人が抱える課題がみえてきます。
その考察結果を書き留めるのが「日誌」の役割になります。
まず、社会福祉士の視点で見るのは大変かと思いますが、
今後、ソーシャルワーカーとして働く人には重要な要素になりますので、
是非、身に付けていきましょう。
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実習で注意してほしいこと
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実習ではどうしても、職員による「ケア」に注目が行くときがあります。
しかし、それは社会福祉士ではなく、
介護・保育士の視点になりやすいので注意しましょう。
私は「バイスティックの原則」を基本に、
利用者と信頼関係を結ぶことを重視したあまり、
その職員のケアを中心とした実習を送ってました。
それだと、利用者の感情だけしか見てないので、
利用者に関わる家族や機関にまで視野を広げることはできず、
お粗末な結果に…。
なので、その人の内面だけでなく、一歩引いて、
その全体(どんな人生を送ったか、どんな病気があるか、
家族・友人関係はどうかなどの事実)を考えてみることが大切になります。